買取再販やリフォームを手掛け、年商約5億円の札都住宅流通(北海道札幌市)は、中古住宅を長期優良住宅レベルに再生して販売する、買取再販事業を手掛けている。既存物件を、断熱等級6か7、上部構造評点1.5を超える耐震等級3以上の物件に高める。買取再販年10棟の販売、売上高4億円につなげている。
断熱等級6超え、上部構造1.5に
160万円の補助金
長期優良住宅の認定を受けた家のビフォーアフター
同社は2011年に創立。グループ会社で、新築を作る札都から独立する形で設立した。主な事業内容は、買取再販と新築OBや新規顧客のリフォーム。2024年3月期の売上高は5億円で、内訳は買取再販で4億円、リフォームで1億円。買取再販は年10棟手掛け、それとは別に新築OBや新規顧客のリフォームを年50〜60件手掛ける。買取再販で性能向上改修する場合、平均単価は1000万〜2000万円になる。
特徴は、買取再販事業で常に長期優良住宅認定を目標にしていること。長期優良住宅とは、国が優良な中古住宅のストック流通とリフォームを推進すべく、2009年に開始した認定制度。リフォームは2016年からスタートした。耐震性や劣化対策、省エネ性といった認定基準があり、耐震性の場合、耐震等級(倒壊等防止)等級1の基準(既存住宅)に適合すること、省エネ性では断熱等性能等級4、かつ一次エネルギー消費量等級4であることなどが認定基準となっている。
例えば、1979年に建てられた延床面積110平米、木造地上2階、地下1階建ての中古住宅を買取再販したケース。ほぼ無断熱状態で、上部構造評点も1点を下回る状態だった

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