住生活領域に特化したソーシャルプラットフォーム「RoomClip」を運営するルームクリップ(東京都渋谷区)の「第5回全国理想の住まいコンテスト」、500万円以下リフォーム部門で最優秀賞を受賞した、マニカホーム(愛知県名古屋市)の事例「minimum vintage」。施主支給とDIYを取り入れて、290万円で2LDKをインダストリアルな雰囲気にがらりと変えている。
築45年マンションを290万円でリノベ
透過型ドアで空間をつなぐ
透過型の室内ドアで家中がつながる。キッチンの仕切り壁に明かり取りの窓をつけたのも施主の発想だ
グレー×黒×木で統一された空間
施主は一人暮らしの50代の男性で、築45年の中古マンションを購入。アンティークの照明などを用いて、家全体をインダストリアルな雰囲気にリノベーションすることになった。「元リフォーム営業の、当社の社員さんの自宅リノベーションで、本人が頭で思い描く完成形を、いかに一緒に形にしてくかという特殊な事例でした」とプランナーの土川倫昇氏は話す。設備機器やクロスなどは施主がセレクトして購入。土川氏は職人や下地の材木を手配し、納まりを考えるなど現場監督の立ち位置に近かったという。
壁はコンクリート調のクロス、床は木目調のフロアクッション、室内ドアや既存のサッシはフレームを黒で統一させた。間取りは変えていないが、室内ドアの多くをガラスなど透過型に替え、家全体がひと続きのような開放感を持たせている。「ここまでエッジの効いたデザインは提案をすることもないので、勉強になりました」(土川氏)
キッチンに採用したのは、ウッドワン(広島県廿日市市)の「フレームキッチン」。自立する「独立ユニット」とそれに連結して使用する「連結ユニット」を自由に組み合わせるというものだ。ステンレスのフレームに無垢の木という素材感を生かしたキッチンでありながら、シンプルな棚板による見せる収納で、本体価格を100万円以下に抑えることができた。
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