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性能向上リノベのモデルハウス開設へ【都道府県別リフォーム売上ランキング2025】

岡山県でリフォーム売上1位のカスケホーム(倉敷市)は売上高の拡大だけでなく、粗利益の改善を徹底している。同社では着工前に現場監督が見積もり内容と実際の工事計画の整合性を確認する体制に変更し、倉森仁司社長は「受注時と完工時の粗利率の差が小さくなってきた」と語る。来春には性能向上リノベーションのモデルハウスを開設し、今後3年以内に計9店舗の運営を目指す。3年以内に計9店舗の運営目指す人材育成にも注力同社はリフォームや新築などの事業を展開している。リフォーム事業では水回りや外装、外構・エクステリア、間取り変更を伴うリノベーションなど住宅全般の改修に対応し、年間約3700件の工事を手掛ける。岡山県倉敷市、岡山市、笠岡市に総合リフォーム店5店舗、水回り専門店1店舗を置く。2024年12月期の売上高は27億7000万円、うちリフォーム売上高は18億7000万円を占める。同社の主な施策は2つある。1つ目は粗利率の確保の徹底だ。以前は営業マンが現場管理を担い、着工前の材料や工事の発注を原則としていた。だが、工事途中で発生した追加工事や仕様変更を見積もりに反映しきれず、粗利率が低下するケースもあった。そこで、着工前に現場監督が見積もり内容と実際の工事計画の整合性を確認する体制に変更。特に工事金額に占める割合が高く、わずかな変更でも工事全体に影響しやすい大工業や解体業の2業種については、着工前に確実に固めることを重視している。その結果、倉森社長は「受注時と完工時の粗利率の差が小さくなってきました」と語る。

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更新日:2025年12月27日

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【業種別リフォーム売上ランキング2025】小売首位は920億円のヤマダ、総合リフォーム1位はニッカ

本紙はリフォーム業を手掛ける事業者を8業種に分類し、それぞれ売上高の高い順にランキング化した。8業種はビルダー・工務店、総合リフォーム店、不動産・デベロッパー・ゼネコン、専門工事店、エネルギー(ガス・電気)、ハウスメーカー、小売、賃貸を指す。住不、断熱注力へ8業種のトップのうち、全業種が増収という結果となった。総合リフォーム店1位はニッカホームグループ(愛知県名古屋市)だった。リフォーム売上高は対前年比7%増の643億1000万円を記録。同グループの中核企業であるニッカホーム(同)では、全国出店を加速している。2025年には5月に大阪府に大型店の門真ショールーム、10月に静岡県に小型店の焼津ショールームを開設するなど、北海道から九州まで15店舗を新たに出店した。2028年までに全国167店舗の体制を目指す。ビルダー・工務店のトップで、戸建てやマンションの分譲事業などを手掛ける飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)は、対前年比17%増の321億円を売り上げた。専門工事店の1位の外装リフォームを主軸に展開するオンテックスグループ(大阪府大阪市)は対前年比15%増の220億円だった。不動産・ゼネコン・デベロッパーのトップは、「新築そっくりさん」を展開する住友不動産グループ(東京都新宿区)だった。売上高は対前年比5%増の1180億5000万円を記録した。住友不動産(同)は住友不動産本体にあった「新築そっくりさん」関連部門を統合・分社化して2024年10月住友不動産ハウジング(同)を設立した。現在は断熱改修に注力、さらに事業規模を拡大させていく考えだ。

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